来週の月曜日は敬老の日ですね。
ふと思い出したのはLondonでの修行時代@Paddington
おじいちゃんCobblerがたまに顔を出していました。
すごくお世話になった方で、去年の渡英時に、日本人形を買ってきてほしいと言われ、プレゼントしました。
当店ホームページ About us には、
”ロンドンのシューリペアショップで 日本人初のシューリペア職人として”
と記述しています。
LondonではCamden Town のシューリペアショップと、
Paddingtonのシューリペアショップで働いていたのですが、パディントン時代にそう伝えられました。
前述のおじいちゃんCobblerをはじめ、ボスの友達5〜6人が定期的に集まっておしゃべりする日がありました。
みなImmigrant(移民)で今はBritishの元Cobbler(シューリペア職人)。
自分からするとおじいちゃん世代の方達です。
近況を報告した後は、昔はこうだった、ああだったなぁ、なつかしいなぁ、の昔話大会がはじまります。
ある日の話題で、誰がどこの国からの移民で、初のUK Immigrant Cobblerなのか、という話になりました。
昔話仲間のうち2人が、アフリカンブラック初、アフリカンインディアン初(アフリカには大英帝国関連でインド人の移民が多いです)Cobblerでした。
興味を持って話に参加させてもらうと、パキスタン移民が最初のUK Immigrant Cobbler で1960年代のことだそうです。
最初のジャマイカン移民の子供がDon Letts(1956〜)です。
”First generation British born Black”のことをRadioで話しているのを聞いたことがあります。
学校でブラックは自分だけだったと言っていました。
深くは言及しませんが、UK移民の歴史。
だから”初の”、”最初の”ということが話題になるのだと思います。
1980年代、アフリカンブラック初UK Immigrant Cobblerとボスは移民のための職業訓練校の講師を長いことしながら、UKで移民が職を得られるよう靴修理を教えてきたそうです。
余談ですが、その縁でボスのところに、訓練生用のシューリペア職人養成ビデオの出演依頼がきて、当店職人が出演しました。
貢献できて光栄に思っています。
今もそうですが、業界の中は情報が常に行き交っています。
職人、リペアパーツ卸屋、シューケア販売、出入りの業者、営業、メカニック、機器類販売。。。と、イングランド中、UK中をあちこち回っている人もいるのであっという間にいろいろ話が広まります。
カムデンの時から、Japanese Cobblerがいる、とうわさになっていたらしく、皆の話を総合すると、当店職人は日本人初のシューリペア職人なのです。
当店の職人、シャイなので、違っていたら恥ずかしいから。。。と、去年の渡英時も業界のいろいろな人に確認してました(笑)
誇りを持ってロンドンで身につけたイングランドのシューリペア技術、イングランドのリペアのやり方、使っているパーツ、みなさんにお伝えしていきたいと思います。
おじいちゃんCobbler Mr.Petoreから受け継いだ道具たち。
自分がおじいちゃんCobblerになるまで使い続けます!